名刺カードでごきぶりポーカーを作ってみよう
アイマス10thLIVEという今年一番の山を越え、ようやく放心状態から舞い戻ってきた@tottoko_osです。
いや長いよ。どんだけ魂抜けてんだよ。むしろ三途の川少し泳いで帰ってきただろ的な毎日、暑いですね。
さて今回は「アナログゲーム作って遊ぼ!」と今思いついたタイトルを付けて、前回のボドゲ会で作った『ごきぶりポーカー バットマンエディション』の作成手順をまとめてみたいと思います。
名刺でカードゲーム作りたいな、という人の参考になれば。
では早速。
- デザインを決めよう
私が作ろうと思った『ごきぶりポーカー』のオリジナル版には8種類の不快な生物(ゴキブリ、ネズミ、コウモリ、クモ、ヘビ、ハエ、サソリ、カメムシ)のカードが各8枚入っています。全部で64枚ですね。同じ種類のカードでもちょっと変化した絵柄で描かれています。
ちなみにこんなです。
各種カードには絵が書かれているだけなので、8種類を区別する基本デザインと、各8枚の画像があれば作れそうだな、というのが初めフワフワと思い浮かびました。
作れそうだな、というのは大人の創作にとても大事な部分だと思います。無理かもしれないものにお仕事の合間の貴重な時間を費やすのは、心へのダメージが結構蓄積しますからね。おっさん臭いですね。
というわけで、ヴィランの画像は知り合いかネットから拝借する方向で決めました。(売るわけじゃないし)
と次にアメコミキャラ独特の問題がよぎります。
ペンシラーが違えばキャラデザインが変わるアメコミキャラ。絵に統一感がなさすぎて、オリジナル版のような黒枠では各画像の差別化が曖昧になりそうだなと。ぶっちゃけ同じキャラかどうかがわかりにくい。
なのでキャラごとに枠で色分けしようと考えました。
あとはオリジナルと同様、カードの端に区別用のアイコンを入れたほうが良さそうだなとか。
そんな感じで大まかなデザインの方向を定めました。
ちなみに私は頭の中で大体の姿を想像して、実際のソフトを動かしながら細かい部分を決めるやり方でしたが、もちろん紙とペンでデザイン画を作るのも作業中の妥協が低減されていいと思います。私は妥協の鬼でしたから。(「トライ・アンド・エラー」ならぬ「面倒臭そう&別のやり方にしよ」)
そうそう、この時点で裏面のデザインはオリジナルのようなアイコンの集合にしようかな、ぐらいの感じで決めていました。
フチなし全面印刷をかけて端まで塗りつぶせば、多少のズレはフォローできるかな、と考えていたので、細かいデザインを後回しています。この印刷の問題はまた後で。
- 名刺用紙を選ぼう
カードゲームとして遊ぶなら、どんな用紙に印刷するかは結構重要です。
ペラペラの紙よりはある程度厚みがあった方が耐久力に差がでます。
厚い紙いねがー!とナマハゲよろしく探した結果、これが一番厚くていいかな、と落ち着きました。
ELECOM なっとく名刺(特厚口・塗工紙・ホワイト) 名刺サイズ(55X91MM)120枚入り MT-HMC3WN
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この頃新宿のヨドバシで見本の紙を延々と触っている紙フェチっぽい男がいたらそれは私です。
本当は綺麗に印刷できる光沢紙が良かったのですが、厚みと光沢の両方を持った紙を見つけることが出来ず、厚みを取りました。
あと、大体この手の名刺用紙には対応するソフトがあるのでそれもダウンロードします。
エレコムだとコレになります。
無料ラベル作成ソフト らくちんプリント2.0 - エレコム株式会社
あとで多少説明しますが、基本的にワードやエクセルに触ったことがある人には問題なく使えると思います。
この対応ソフトの使いやすさで紙を選ぶのもアリかもしれません。今思うとMacならPagesで作った方が楽だったかも、というのは後の祭りでございます。
- やれ手を動かせ
準備が整ったらあとは手を動かすだけです。実際ここが一番時間を使いますね。
とりあえずエレコムの対応ソフトを開いて紙の形式をえらび、外枠を作っていきます。
枠線を太くして中身を透明化した四角の図形を、中心に当たるかな?という位置に持ってきます。こういうのMacのPagesだとセンタリングして止めてくれるから楽だったかもと思います。
外枠が決まったらオリジナルのように角のアイコンスペースを作ります。
枠と同じ色の円を角に置いてくだけです。オリジナルだとアイコンは上部左右にに2箇所だったのですが、何も見ずに頭で作ったのでトランプ式に対角線で作っています。雑な人間性が現れてますね。
次に先ほどより一回り小さな白い円を、中心を同じにして角の円の上に置きます。
アイコンを置くスペースができました。
ではアイコンを置きましょう。
Google画像検索から余裕の拝借です。
ちなみに画像の切り分けとか透過処理はMac初期装備の『プレビュー』から行いました。特に透過処理はとっても便利でみんなMac使いなよと呼びかけたいレベルでしたね。
さてここまで出来たらテンプレートは完成です。あとは中央に画像を張り付けていきましょう。
画像の順序を最後列に並び替えて、収まりのいいところに画像を差し込みます。
一つ出来たら1回印刷してみましょう。
右上の印刷ボタンをクリック。
印刷範囲が現れました。ここからプリンタの設定は皆さんのお家ごとに違うと思うので割愛しますね。
ではなぜ取り敢えず印刷かというと、大体プリンタとデータの間でズレが生じるからです。
もしズレてしまったら作った枠組みなどを矢印キーで1ドットずつ補正。用紙の裏面も使ってなるべくゴミの出ないように、根気よくやります。ほんと、いつになったら画面の通りちゃんと印刷してくれるプリンターが出るんだろう、なんてことを考えながら納得いくまで繰り返します。
ちなみに私がここで苦戦したのは、フチなし全面印刷の調整でした。元絵を大きくしすぎると枠が消えてしまうし、小さすぎると外枠の外に印刷していない白い部分が残ってしまってカッコ悪い。
面倒な作業ですが、1回完璧なテンプレートを作れば、あとは色と素材を張り替えるだけです。めげる心に修造を召喚し、諦めんなよ!を合言葉に作業を進めましょう。
納得のいくテンプレートが一つ出来たら全体をコピーし、新しいページに貼り付けます。
このソフトだと画面左下に『コピー』のボタンがありますね。これを押してからその少し上にある『+ページの追加』をクリック。
何もない白紙の画面が出るのでそこに『ペースト』ボタンを押して貼り付けます。
あとは真ん中の絵を削除して張り替えるだけです。
これを8枚分繰り返せばひとまず1キャラクター分が完成です。
保存してコピーし、他のキャラの分を作っていきましょう。
枠の色とアイコン、真ん中の絵をすげ替えればオーケー。もうそれほど苦労しないはず。
あとは裏面を作りましょう。
といってもこちらは全カード一緒なのでデザインを考えるだけです。
私はこんな感じにしました。
裏面は同じ絵柄ですしゲームの時統一していることが重要なので、取り敢えず端っこまで塗りつぶして微妙なズレがわからないようにしました。
各キャラのアイコンが全て入っているのはオリジナルからアイデアをもらい、あとはバットマンのゲームだと一発でわかるようにコウモリのマークを入れて完成です。
それでは印刷しましょう。
- 印刷しよう
印刷工程です。
ここはただ作業。
まずは8×8=64枚にミスプリントのやり直し用を足して70枚ほどの名刺用紙を用意し、裏面から印刷します。
印刷の品質を上げるとそこそこ長いです。
裏面の印刷が終わったら、一応全カードが同じように印刷されているか確認して、表面を印刷します。
表を印刷するときは向きがバラバラにならないように気をつけてください。特にやり直しなどで1枚だけ印刷するときは注意が必要です。
印刷が終わったら乾くのを少し待って、仕上げに入りましょう。
もしカードが曲がっていたら重しなどを使ってカードを伸ばします。このときカードを重ねてしまうと印刷が移って汚くなるので、要注意。大体注意してくださいって書いてるところは私が失敗していますからね。この工程で10枚やり直しましたからね。
- 仕上げ
さて仕上げです。
このままでも十分ゲームはできるのですが、カードの角をカットしてやることで見栄えが良くなります。ちょっと手間ですが、このひと工夫は効果的です。
角のカットには角丸裁断機という道具を使います。私はAmazonのレビューも良かったのでこれを使いました。
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手間といってもカードの角を差し込んで、パチンパチンと押していくだけです(256回ほど)。
レビューにもある通り、うまく切れないときは繰り返し押してみてください。
これでカードは完成です。
と思ったのですが、イマイチ耐久性に不安があったのでスリーブに入れることにしました。
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私はこれを使ったのですが、正直片面が5ミリほど覆いきれてなくて微妙でした。
今見たらこんなのも出てますね。
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これも片面が覆えてないみたいですが、誤差1ミリだし横幅もピッタリみたいだし良さそうです。
誰が試してみて!
というわけで完成です。
好きなだけニマニマしながら自分の仕事を見直してください。そしてみんなに見せて賞賛を得る想像で軽くエレクチオンしましょう。
さて、今回はこれで終わりですが、皆さん参考になったでしょうか?
記事に書きもらしていることもあると思うので、質問があればコメント欄によろしくお願いします。
それではまた。
一応本家を。
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