アメコミとアナログゲームの話

アメコミとアナログゲームの話をします。アメコミのアナログゲームの話もします。

クリスマス前日のアドベントカレンダー

おはようございます。tottoko(@tottoko_os)です。

今日は1年ぶりにブログを書いています。時期的にはカイマン賞の作業があったり、依頼されている原稿があったり、ゲームマーケット2023秋に自サークルで落としたボードゲームの制作があったりと(気持ちばかり)忙しくしているのですが、流石にこれも落としたら人間的な価値が無いかなって、もう毎日そんな事ばかり考えながら自問自答して過ごすのは非生産の極みなので、とはいえ3日以上過ぎてからようやく書いています。

あ、こちらはぐらさんが毎年立ち上げてくれる、ボドゲ紹介 Advent Calendar 2023、18日目の記事です。前回はボードゲーム業界における電子の妖精とも噂されるびーているさんによる『ヒストリーオブザワールド』の記事でした。びーているさんに肉体があるって本当ですか?あんなにXの反応が早いのに?という個人的な疑問は置いといて、エリアマジョリティがトリテの次に苦手な私ですが、読んでいるうちにちょっと遊んでみたくなる良い記事でした。あ、リメイク版のマイルドな方でいいです。はい。

 

言い訳

さて、本記事は毎年アメコミ系のボードゲームについて語ることにしているのですが、今年は『マーベルゾンビーズ』でいこうと思っていました。

実際の入金は去年ながらも、今年一番大枚叩いたゲームですし、待望の日本語版アメコミビッグゲームですし、なんとサニーバードさんの努力でヒーローサイドで楽しめる『X-MEN:Resistance』とプロモセットまで出してくれるってなったらそれは盛り上げなければいけません。

全部のフィギュアとボードをジャーンと並べて、映えを意識した写真なんか撮っちゃったりしてね!

「かっこいいフィギュアが一杯で楽しいね!」

「よし。パパ大好きなウルヴァリンとコロッサスでファストボールアタック再現しちゃうぞ!」

なんてね。

 

 

届いてないじゃん!1月に延期じゃん!

 

 

まあそんな事もあって、ギリギリまで待ったのですが、ボードゲームの輸送は難しいですから。大人の余裕で舌打ち一つ、別のゲームにしようかなと切り替えたので遅くなりました、という言い訳です。

 

というわけで今年は一年で一番遊んだであろうアメコミボードゲーム『MARVEL: REMIX』をご紹介します。

 

MARVEL: REMIX

基本データ

プレイ人数:2〜6人

プレイ時間:20分

ゲームの重さ:1.86/5

BGG rating:7.5

boardgamegeek.com

概要

ベースはファンタジーレルムズのリメイクです。

配られた手札のシナジーを見ながら、山札から1枚引いて1枚場に出す、もしくは場のカード1枚と手札1枚を交換して、ゲーム終了時に書かれた点数の合計が一番大きい人の勝利となります。

場に置かれたカードが10枚になると即時終了。つまり5人で遊ぶと最短2周という限られた手番でいかに手札を良くしていくか、という部分がキモですが、多人数で遊ぶと運の要素が強すぎるので、BGGでも3人がベストになってます。

実際1ゲームはあっという間に終わるので、毎回違う手札で何回も遊べる軽さが元のゲームと同じ魅力です。

 

リメイクのポイント

ヒーローとヴィランでストーリーを作る

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ファンタジーレルムズから大きく変更されたルールの一つは、カードにある7種類の属性のうち、HEROとVILLAIN(悪役)、もしくはALLY(仲間)とVILLAINのワンセットがないと、ゲーム終了時に0点となって負けが確定する点です。

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HEROとはもちろんウルヴァリンやアイアンマン、ALLYがジェーン・フォスターやドーラミラージュ、VILLAINはロキやマグニートーになります。

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つまりこのゲームの手札は、マーベルコミックスのヒーローたちがヴィランと対峙するオリジナルストーリーを表現しているのです。

この自分で物語を作っていくプレイ感は、原作を知っていることでより強く楽しめます。

 

タグよるシナジー管理

多くのカードの左側には、その人・もの・場所に関連づいたアイコン=タグ(全13種類)が付いています。

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カードテキストのいくつかは、手札のタグの有無や個数で得点が増減する効果が書いており、このコンボが上手くハマることで高得点を叩き出せます。

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このタグのお陰でテキスト確認を最小限に抑えた点は、ファンタジーレルムズからの大きな進化です。

 

原作知識がゲームに繋がる

タグの管理でわかりやすさが向上しているのも確かなのですが、何より原作付きのリメイクです。このヒーローのライバルはこいつ、この場所にはこのメンバーと理解っていることが、しっかりゲーム上で高得点を出す近道になっています。

キャップにヴィブラニウムシールドが、Xマンションにミュータントが、ブラックパンサーにキルモンガーがシナジーを持っており、映画を見たぐらいの知識でも何を揃えればいいか直感的にわかるカード群がたまりません。

好きなキャラの関連カードをこっそり集めて高得点を叩き出せたときは、終了時に脳汁が溢れて叫びたくなります。思わず仕上がった手札をSNSに投稿したくなることうけあいです。

 

最後に

というわけで2023年時点で最高のお手軽マーベルゲーム、MARVEL REMIXの紹介でした。

私事でなんですが、今年一年で20回以上プレイしてそろそろカードも覚えたので、拡張セットでないかなぁと待ち望んでおります。でもまだ楽しい。しっかり和訳も作ったので思い入れもあり、遊びたい人はいつでも声をかけてもらえると嬉しいです。

お伝えした通りファンタジーレルムズのシステムは他IPと相性が良く、スタートレック版のリメイクも発売されているので、気になる方はそちらも遊んでみてはいかがでしょうか。(同じく原作付きのレッドライジングもファンタジーレルムズのシステムを一部採用しています)

boardgamegeek.com

個人的にはこのシステムを利用したゲームがもっとわんさか出てくれないかなー、アイマスでもワンピースでも何でもいけそうなのになー、と思っております。ねえ、どこかのメーカーさん、いかがですか。

 

といったところでようやく終わりです。アドベントカレンダーの用をすでに満たさないクリスマス前日となってしまいましたが、順番的に言うと次の記事はいつも遊んでくれて重ゲー大好きNAOさんのヘゲモニーらしいです。初プレイインスト込み6時間の大作、いつか遊んでもらえないか楽しみにしてます。

それでは皆様良いお年をー!